マンションを購入する場合必須!修繕積立金とは?
- 2018/11/20
- ライフプラン
- マンション購入費用, リノベーション・修繕費用, 貯蓄・資金計画
「修繕積立金」をご存知でしょうか。聞き覚えがある方も、その詳細はよくわからない方もいらっしゃるでしょう。ここでは、修繕積立金についてと、管理費との違いなどを踏まえつつご紹介します。マンションの購入を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
マンション購入。そして修繕積立金とは?
修繕積立金とは、購入者がマンションの大規模な修繕工事等に備えて、毎月その資金を積立てるものです。主に、建物の共用部分などの性能や機能、見た目を維持するなどの修繕に使うほか、外観や一棟全体の工事などの修繕費用に充てられます。大規模修繕にかかる費用は、マンションの戸数や大きさ築年数などによって変わりますが、数千万から数億円かかることもあります。大規模修繕をおこなう場合は所有者がその費用を負担しなくてはいけません。
しかし、いきなりそのような大金が必要になっても払うことができない場合がほとんどでしょう。そのために、毎月、修繕積立金としての金額を積み立てて、将来に備えておくのです。建物は、経年により外装、内装の劣化や汚れ、配管などに不具合が発生します。具体的には、外壁の塗り替えや手すりなどの鉄の塗装、給水設備・排水管の取り換えだけでなく、機械式駐車場や、電気設備、エレベーターの改修などと、安全確認のための定期的なメンテナンスを必要とします。
マンションによっても異なりますが、安心して暮らすためにも、築後10年~15年という間隔で、大規模な修繕工事をし、居住性や利便性、延いては資産価値の維持継続をしなければなりません。大きな金額になるので、購入時に留意する点です。中でも、中古マンションの購入を考えている場合は、毎月の積立金額はもちろんのこと、これまでの修繕工事履歴の確認、現段階の修繕積立金の総額、次回の修繕工事の時期などを確認することも重要です。
マンション修繕積立金と管理費の違い
マンションを購入すると、毎月の諸経費として「修繕積立金」と「管理費」が必要となります。修繕積立金は、上記のようにマンションとしての機能を維持するためにかかる費用を指します。時間とともに自然と劣化してしまうところや、安全のために定期的に点検や改修が必要な部分にかかる費用と言うこともできるでしょう。
それに対して、管理費とは、マンションを管理・維持していく上で日常的に必要となる管理費用のことを指します。具体的には、ゴミ捨て場やエントランス、エレベーター周りなどの掃除や、共用部分にかかる水道代、廊下についている電灯の費用など、日々の生活をしていく上で必然的にかかる費用のことです。マンションの管理形態や規模などにより異なりますが、毎月、数千円から数万円程度を支払う場合が多く、そこで集めたお金がマンション管理のための資金となります。
マンション購入後にかかる修繕積立金の相場
毎月支払う修繕積立金の相場に関してですが、どのくらい支払えば良いのか、その適正金額を知っておくと、マンション購入前に正しいチェックをおこなうことができるでしょう。
修繕積立金の金額の目安に関しては、国土交通省が定めた「マンションの修繕費のガイドライン」により、修繕費の目安の計算方法を示しています。購入予定のマンションの修繕積立金の額の目安は、ガイドラインに記載されている専有床面積当たりの修繕積立金の額に、購入予定のマンションの専有床面積(平方メートル)をかけることで算出します。
また、マンションに機械式駐車場が設置されている場合には、計算した金額に、機械式駐車場がある場合の加算額を足すことで、おおよその金額目安が算出できます。ちなみに、タワーマンションといわれるような、20階建て以上のマンションの場合には、外壁の修繕をするために特殊な足場を組む必要で、共用部分の面積も広いなどの特徴があるため、計算金額よりも高くなることもあります。
修繕積立金は安ければ良いわけではない?
月々支払う修繕積立金を確認する際に、気を付けなければいけないことは、その金額が低ければ良いということではない。ということです。それまでの修繕積立金の設定が低いことが原因で、大規模修繕をおこなう際に修繕費が足りなくなってしまい、急遽、修繕予定の変更を余儀なくされたり、修繕積立金の値上げや、金融機関からの借入をする場合もあります。
また、マンションの戸数が少なく修繕積立費も安い場合、資金が貯まるのも遅くなるため、なかなか修繕をすることができず、安全確保がされていないマンションに住む結果を招く危険性もあります。そのため、マンション購入の際は、不動産業者経由で管理会社が発行する「重要事項調査報告書」と「長期修繕計画」を取り寄せ、修繕積立金総額がどのくらい貯まっているのか、借入があるのかなどを確認し、長期修繕計画と見比べ、現在の状況が想定されている事なのかを確認すべきです。
マンションは購入の後にも、修繕積立金などの諸経費が発生することがあります。大切なのは各世帯の収入と支出のバランスなので、信頼できる不動産業者に納得のいくまで相談をし、より良い物件の選択をしましょう。何か気になることがあれば、ぜひゼロアパにお問い合わせください。
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