共働きで子供を持たない夫婦のことを「DINKs(ディンクス)」と呼びます。これは、「Double Income No Kids」の頭文字を取ったもので、1980年ごろにアメリカで誕生し次第に一般化していきました。自由で自分たちらしい暮らしを楽しむ夫婦の代名詞ともいえるDINKs。DINKsの、住まいを探しはどのようにするのがよいのでしょうか。今回は、DINKsが住みやすい街と向かない街について詳しく解説していきます!
DINKsが住むのに向かない街とは?
DINKsというライフスタイル。夫婦が自分たちらしい暮らし方を求め、より快適に人生を楽しむこと。子供のいるファミリー世帯では、住まいを探す際に、どうしても保育園の有無、学校までの距離、公園や自然の多さなどの条件が、優先されてしまうため住む場所の大人世代の優先順位とは多少異なる場所を選択することが多くなります。
その点DINKsは、経済的にも余裕を持ち、比較的自由でフレキシブルな条件で住まいを探すことが可能です。とはいえ、街の雰囲気や立地条件などによっては、DINKsにそぐわない場合もあります。では、実際にどのような街がDINKsにとって向かない街なのでしょうか。詳しく見ていきましょう。
アクセスの悪い場所
駅から徒歩20分以上かかる場所や、バスを利用しなければいけない場所、あるいは、職場までの電車の乗り継ぎやアクセスが悪い場所、通勤時間に1時間以上かかる場所など、利便性の悪い街は共働き世帯であるDINKsにとってあまりおすすめできません。DINKsはそれぞれに仕事を持って経済的にも自立することを大切にしている夫婦が多いため、会社への通勤のしやすさは譲れないポイントのひとつでしょう。急行や準急の停車駅や、t期から徒歩圏内であること、2人ともが職場まで無理なく通える場所を選んでください。
郊外に位置する街
郊外にある新興住宅街の多くは子育てファミリーを中心とした街づくりが行われているため、DINKsのライフスタイルとは合わず居心地の悪さを感じてしまうことも。一戸建てもマンションも家族向けの間取りのものが多いため、選択肢が限られてしまう可能性もあります。また、郊外の場合には飲食店やスーパーなどの閉店時間が比較的早いというデメリットがあることも理解しておきましょう。
DINKsが住みやすい街とはどんな街?
では、反対にDINKsにとって住みやすい街というのはどのような街なのでしょう。ポイントは、DINKsとして暮らすメリットを最大限に活かすことができるということ。DINKsというのは夫婦のそれぞれが仕事を持っている共働きのため、基本的な考えとしては単身者と同じで、平日よりも休日が快適に過ごせる街を選ぶのがおすすめです。では、DINKsにとって住みやすい街について、具体的なポイントを詳しく見ていきましょう。
利便性が良い街
共働きであるDINKsは昼間に時間を取れないことも多いため、利便性の良さは重要なポイントです。遅くまで営業しているスーパーや雰囲気が良く気の置けない飲食店が近くにあると、平日仕事で遅くなった時や用事が立て込んでいる時でも便利です。また、宅配サービスのあるクリーニング店や布団など大物も扱う24時間営業のコインランドリーなどの施設が近くにあれば、夫婦の時間を有効に活用でき、より快適な生活を送ることができます。
また、行政サービス機関や金融機関も生活圏内にあると何かと便利です。
ターミナル駅の周辺
交通利便性を最優先するのであれば、ターミナル駅の周辺がおすすめです。職場へのアクセスはもちろん、休日に遠出をする場合の利便性が高いというメリットがあります。また、ターミナル駅周辺には飲食店やショッピングエリア、金融機関や郵便局、通信会社などが充実しているので、日用品の買い物や、休日のショッピングを楽しむことも、オフの日にまとめてやるべきことなどを一度に済ませることが可能です。
繁華街が多い地域
夫婦共にバリバリ仕事をしているDINKsの場合、残業で帰りが遅くなったときには外で夕食を済ませることもあるでしょう。繁華街が多い地域に暮らしていれば、普段の買い物だけでなく、外食の際にも便利です。また、映画館などの娯楽施設が近くにあれば、休みの日を充実させることもできるのではないでしょうか。
治安が良い地域
夫婦共にフルタイムで仕事をしているDINKsは、帰宅時間が夜遅くなってしまうこともあるため、最寄駅から家までの治安の良さというのはぜひ考慮したいポイントのひとつです。
もし将来子供を作る予定がある場合にはどんな街が向いている?
DINKsのなかには、今は夫婦だけの自由な暮らしを楽しみたいけれど、将来的には子供が欲しいと考えている方もいるはずです。その場合は夫婦ふたりの間はDINKs向けの街に住んで、子供が生まれてから引越しをするという方法もありますが、あらかじめ将来子供を持つことを考慮して住む街を決めるという選択肢もおすすめです。
例えば、ショッピングセンターや公園が近いなど、適度に郊外でかつ利便性の高い場所などは、DINKsとしても子育てファミリーとしても暮らしやすい街だと言えるでしょう。反対に、繁華街が多い地域やターミナル駅周辺は、騒音や治安などの面からもファミリー世帯には向いていません。
また、実際に子供が生まれた後、どちらかが仕事を続けるのか子育てに専念するのかによっても生活のスタイルは変わってきます。将来子供がほしいと考えているDINKsの方は、あらかじめ自分たちが理想とする家族のイメージをしっかりと思い描いておくことが大切です。
住みやすい街とそうでない街というのは、DINKsかファミリー世帯かによっても条件が大きく変わってきます。ぜひ上記の内容を参考にして、DINKsにとって住みやすい街を探してみましょう。