おしゃれな部屋壁紙がポイント! リノベーションをする際におすすめの壁紙とは
- 2019/2/11
- リノベーション
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日本では室内の壁の色は白系の壁紙が主流ですが、せっかくリノベーションをするのなら、思い切って壁に差し色をプラスしたり、壁紙の素材を変えてみたりして、部屋の雰囲気をがらりと変えてみるのはいかがでしょうか。今回は、リノベーションをする際におすすめの壁紙について、その種類や特徴を詳しく解説していきます!
リノベーションで壁紙を変更する方法
壁というのは普段の生活のなかでもあまり意識することのない部分ですが、実は室内で大きな面積を占めているため、壁紙を変更するだけでその空間の印象も大きく違ってきます。では、実際にリノベーションで壁紙を変更する場合はどうしたらよいのでしょうか。主な方法としては、既存のクロスの上に専用の塗料を使って塗装を行う方法、または壁紙そのものを張り替える方法が一般的です。ただし、以前の入居者が長く住んでいた物件の場合には、壁紙の劣化が激しいこともあるため、塗装よりもクロスを張り替えてしまった方が良いでしょう。
壁紙を貼り替える場合、どんな種類がある?
壁紙にはさまざまな種類があり、素材によってそれぞれ特徴が異なります。もちろん、壁紙の種類によってはコストや施工費、工期などにも大きな違いがありますので、リノベーションで壁紙を張り替える場合には、色やデザインだけでなく素材や機能性についてもきちんと理解したうえで、ライフスタイルにあった最適な壁紙を選ぶことが大切です。下記で主な壁紙の種類とその特徴について詳しく見ていきましょう。
紙クロス
「紙クロス」はその名の通り、紙からできている壁紙のことです。パルプを原料とした洋紙タイプや、コウゾ、ミツマタといった原料を使った和紙タイプのもの、ケナフなどの非木材紙を使った特殊紙タイプや表面をフィルム加工した合成紙タイプなど、いくつかの種類に分かれています。紙クロス吸音性と通気性に優れているのが特徴で、環境や健康面に安心なものを好む方におすすめです。
ただし、ビニールクロスと比べると壁紙自体が薄いため、凹凸のある壁には向いていません。下地の目地が浮き出てしまうのを防ぐためには、十分な下処理を行う必要もあります。経年によって膨張・伸縮する可能性もあるため、紙クロスの特徴をきちんと理解した施工業者に依頼をすることが大切です。紙クロスの種類によっては、水拭きができないものも多く、そうした場合には汚れに対する注意や取り扱いに気を配らなくてはいけないというデメリットもあります。
織物クロス
「織物クロス」は、木綿や麻などの自然素材や、ポリエステルやレーヨンといった化学繊維、シルクやサテンといった素材から作られている壁紙のことです。平織りや綾織、不織布など織り方の種類によっても凹凸や質感といった風合いが異なります。重厚感や高級感がある一方で、埃を吸着しやすいため、はたきをかけるなどしてこまめに手入れをする必要も。油汚れなどがついた場合には落ちにくく、防火性の低いものが多いため、キッチンなど火を使う場所やカビやすい水回りでの使用にはおすすめできません。織物クロスを美しく貼るためには施工技術も必要なため、織物技術に強い施工業者へ依頼をするのがおすすめです。
珪藻土クロス
「珪藻土クロス」というのは、優れた自然素材として人気の高い珪藻土と紙からできている壁紙のことです。湿度の高い日には湿気を吸収し、乾燥している日には湿気を放出してくれる調湿性に優れているのが最大の特徴で、ナチュラルな風合いに仕上げたい場合におすすめです。ただし、珪藻土は本来壁に塗装して使う素材のため、珪藻土クロスだと若干見劣りしてしまう場合もあります。本物志向の方や、より高い調湿性を求める場合には、塗装の方が良いでしょう。
無機質クロス
「無機質クロス」というのは、ガラス繊維や石、金属などを原料として作られた壁紙のことです。燃えない素材から作られているため防火性に優れていて、防火用クロスとして使われています。
こんな場合はどうする? 壁紙の選び方
リノベーションをする際に悩むのが、壁紙をどうするのかということ。多くの場合、プラニングの段階で分厚いカタログを見たり、サンプルを触ってみたりして壁紙を決めていくわけですが、サンプルは名刺ほどの大きさなので、実際、壁一面の仕上がりをイメージするというのはなかなか難しい作業です。壁というのは部屋のなかでも圧倒的に大きな面積を占めている部分ですので、壁紙ひとつを変えるだけで空間の印象というのはがらりと変わります。リノベーション完了後にイメージが違ってがっかりすることがないように、壁紙を選ぶ時にはしっかりと検討を重ねることが大切です。
では、実際に以下のような場合にはどのような壁紙を選ぶのが良いのでしょうか。選び方のポイントを詳しく見ていきましょう。
落ち着いた空間にしたい場合
和室や寝室など、リラックスして過ごすことができる落ち着いた空間に仕上げたい場合には、紙クロスがおすすめです。和紙などの素材にこだわれば、落ち着いた雰囲気のなかにも高級感を演出することも。また、配色や質感に気をつければ、布クロスなどでも落ち着いた印象に仕上げることは可能です。
個性的な雰囲気にしたい場合
壁紙をアクセントにして部屋を個性的な雰囲気に仕上げたい時には、柄物の織物クロスや、パルプを原料とした洋紙タイプの紙クロスなどがおすすめです。部屋の全面に柄物の壁紙を持ってきてしまうとくどくなってしまうため、部屋の壁の一部分だけを柄ものにすると個性的でありながら上品に仕上げることができます。
寝室の壁紙を張り替える場合
寝室は一日の疲れをリセットする場所ですので、調湿性の高い自然素材の壁紙がおすすめです。柄は部屋の一部分にアクセントとして入れる程度に押さえて、極力シンプルで落ち着いた色味の壁紙を選びましょう。
部屋を広く見せたい場合
部屋を広く見せたい時には、柄物や質感が主張しすぎる壁紙は避けた方が良いでしょう。できるだけ凹凸が少なく、シンプルなものがおすすめです。色味は暗く濃いものよりも、明るく淡いトーンの方が室内を広く見せる効果があります。
壁紙にも様々な種類があり、どんな雰囲気にしたいか、どんな機能が欲しいかなどによって適するものが変わってきます。
リノベーションを行う場合には、上記の内容を参考にして壁紙を選んで見ましょう。