マンションを買いたいけれど、どのようなタイミングで購入すればいいのか分からないという方もいると思います。結婚や出産や介護など大きな出費の増えるライフイベントがある中で、マンションを購入することは正解なのでしょうか。マンションの購入は大きな買い物のため慎重に選びたいところです。マンション購入の適齢期とはいつなのでしょうか。
みんなはどれくらいに購入する?マンション購入の平均年齢
マンション購入の平均年齢は何歳ぐらいなのでしょうか。国土交通省が発表している『平成26年度 住宅市場動向調査 報告書』によると、マンション購入時の世帯主の年齢は、分譲マンションでは40.6歳、そのうち中古マンションは41.5歳が平均年齢となっているようです。
おそらく、このぐらいの年齢になると家族計画も決まり、仕事も安定し、今後の収入の見通しがたっていることも多いことから、賃貸物件から購入物件に乗り変えることが多いためだと考えられています。
マンション購入にベストなタイミング
ここまでマンション購入の平均年齢についてお話しましたが、実際どのようなタイミングでマンション購入をするのがおすすめなのでしょうか。今回は3種類の人生の転機¬=タイミングについて紹介いたします。
結婚、子供が産まれた、子供を考えているなどの家族構成が変化するタイミング
結婚や子供が産まれることで家族構成が変化するため、マンション購入としては非常に良いタイミングになります。また、子供がまだいなくても今後のライフプランに大きくかかわってくる場面ですので、マンションの購入を一度検討してみるのも良い時期かもしれません。
この先、どんな生活を送りたいか、子供は何人欲しいか、学校は公立・私立どちらに行かせたいかなど、具体的にライフプランニングを立てることにより、自宅の購入やそれにかかわる費用をどの程度かけられるかを判断しやすいタイミングかと思います。
頭金の確保や諸費用が支払える目途が立った時
家を購入する場合には物件そのものにかかる費用だけではなく、仲介手数料や銀行に支払う保証料、登記費用などという各種費用がかかります。また新しい家具や引越し費用も必要になると思います。それらの支払いができるよう目途が立った時に、マンションの購入を検討してみるのもいいでしょう。具体的に金額を決め、この額が貯まったらマンションを購入しようなどの目標をたてるのもおすすめです。
転職や転勤などの仕事上での転機タイミング
転職などで自宅から職場が遠くなってしまう、転勤で遠くに引っ越さなければならない場合も、マンション購入の良いタイミングと捉えてみてください。今後、職場が変わる可能性が低くなれば、決断もしやすくなるかと思います。ただし、転職によって給料や年収に変化がある場合には、住宅ローンのことや、今後のライフプランを考えてから購入をするようにしましょう。
2019年現在、マンションはお買い得なの?
2019年現在、日本は人口が減少傾向にありますが、同時に、地方の居住人口が減る一方で都市部に人口が集中しつつあるという現象も起きています。
都市部の不動産の人気は上昇し続けており、これにより、東京23区の新築、中古マンションのみならず、東京に隣接する神奈川県、埼玉県、千葉県の都市部の物件も値上がり傾向にあります。価格の変動もありますので、気になる地域の不動産情報は小まめにチェックしておかないと買うタイミングを逃してしまうかもしれません。
またマンションは値上がり傾向にありますが、現状、住宅ローンの金利は低いままです。フルローンなど、マンション購入のための融資も受けやすい状況にある今は、自分の家を持つ好い機会ではないでしょうか。
少し飛躍した例えになってしまいますが、住宅ローン融資の条件が現状と変わってしまい、諸費用以外に自己資金を物件価格の1割以上ないと融資をしません。といったように、今後、審査条件が変わってしまうと、世情も変わり、たとえ、不動産価格が下がるとしても、自己資金の調達ができない。だから、マンションは購入できない。といったことになるかもしれません。金融機関の金利が低く、比較的門戸の広い今はマンション購入の好機と言えるでしょう。
マンション購入タイミングも大事だが他に大事にしたいこと
マンション購入には今後のライフプランの設計をしっかりとすることが重要です。
上述しましたが、収入の変化や家族構成の変化、勤務先の変化など、ライフスタイルの変更がある前にマンションなどを購入してしまった場合、マンションを購入したことが足かせになったり、場合によってはせっかく購入したマンションを手放さなければならないこともあります。
マンション購入に適したタイミングは何度かあるかもしれません。それでも、結局はどのタイミングがいいのか迷ってしまいます。いつ購入すれば良いのか好いタイミングを見極めることが出来なければ、投資、不動産、老後、相続などのあらゆる場面でのお金の扱いのエキスパートといえるファイナンシャルプランナー(FP)に相談し、マンションを購入するタイミングを決めても良いかもしれません。
マンション購入は大きな買い物です。購入をするのであれば、頭金などの経済的な確保、しっかりとしたライフプランが揃ってから購入することをお勧めします。また、生活は様々なライフプランが存在します。結婚、出産、育児、介護など大きな出費は数多くあります。その中でマンションをどのタイミングで購入するのかを考えるのも重要なのかもしれません。もし迷っている場合は、お金のエキスパートといえるファイナンシャルプランナーがいる不動産会社に相談しましょう。