リノベーションにはローンが使えるって本当? 利用するときの注意点
- 2019/1/4
- ライフプラン
中古住宅の中には立地の良さや価格がお手頃であるなど、利便性や価格面から非常に魅力のある物件が数多く存在します。中古物件でもリノベーションをすることで、新築よりも性能の高い住宅になることもありますが、大々的に改修するとなると費用も高額になるでしょう。ここでは、リノベーションのためのローンのこと、ローンを利用する際の注意点を紹介します。
リノベーション費用の調達方法
中古マンションを購入し、自分たちのライフスタイルに合うようにリノベーションをしたいと考える方も多いのではないでしょうか。反面、中古住宅の購入費用とリノベーションの費用、どちらも高額になるため、資金調達に頭を悩ませる方も少なくないでしょう。親族にお願いして資金調達をする、という方法もありますが、中には頼れる親族がいないという方や、親族に頼りたくないという方もいるでしょう。
実は、リノベーションのためのローンというものが存在します。一般的に「リフォームローン」とも呼ばれているものがそれです。
リノベーションに使えるローンの種類とメリットとデメリット
中古住宅を購入してリノベーションを検討されているのであれば、中古住宅の購入費に加えて、リノベーションにかかる費用を住宅ローンで一括借り入れできます。「住宅ローン」、「リフォームローン」、「フラット35」の3つがリノベーションに使える主なローンですが、どんな特徴があるのでしょうか。返済期間や金利も含めて紹介します。
住宅ローン
まず、住宅ローンでは、リノベーション費用と住宅購入費を一括で借り入れすることで、返済期間も金利も住宅購入分のローンと同じ扱いになります。
金融機関によっては、住宅分とリノベーション分の融資のタイミングや、ルールも多少異なりますが、中古住宅とリノベーションの両方の費用をまとめて1つのローンとして利用できるところが増えています。
返済期間は、最長35年の長期で組む事も出来ます。金利は金融機関によって差がありますが、住宅ローンと同じ金利で借りる事ができます。
リノベーションの費用を含めた住宅ローンを一緒に月々返済していくため、将来の家計の見通しが立てやすいのが特徴でしょう。ただし、リノベーション費用のためのローンは、住宅ローンと同時に申し込まなければ借りることができないので注意してください。
そのため、リノベーション費用も同時に借りたい方は事前審査の前にリノベーション業者の選定も必要になります。
リフォームローン
次に紹介するのが、リフォームローンです。住宅購入+リノベーションではなく、既に所有されている物件にリノベーションをされたい方の場合は、このリフォームローンを利用する事になります。
実際の借り入れでは、返済期間は最長でおよそ15年程度、金利は2~3%台後半からという商品が多いです。借り入れ可能金額は、50万円から1000万円以内が一般的と言えます。住宅ローンと比較すると、当然ですが返済期間が短く、金利も高くなります。
フラット35
最後に紹介するのが、フラット35です。住宅ローンのひとつとして耳にしたことがある方もいるでしょう。
フラット35には、中古住宅の購入とリフォーム費用を合わせて借り入れられる「フラット35(リフォーム一体型)」という商品があります。また、中古住宅購入と性能向上リフォームのセットで金利が引き下げられる「フラット35リノベ」という商品もあります。
まず、「フラット35(リフォーム一体型)」ですが、リフォームの工事内容や工事費に制限はなく、自由なリフォームが可能な点が特徴です。さらにリフォームによって室内設備などが向上し、条件が適うと、返済条件などがより優位な「フラット35S」を利用することも可能になります。
続いて「フラット35リノベ」ですが、行うリフォームが物件の性能向上リフォームになるかどうかがポイントとなります。省エネルギー性や耐震性、バリアフリー性、耐久性・可変性のいずれかの性能を向上させるリフォームが行われていれば、フラット35の借り入れ金利から年0.5%金利を引き下げるという商品で、フラット35よりも低金利で借り入れをすることができるのが魅力です。
ただし、要件を満たすには様々な条件があるため、フラット35+リノベーションを希望される場合には、知識やノウハウを持っているリノベーション施工会社に依頼される事をお勧めいたします。
また、フラット35は仮にローン契約者が返済中に死亡もしくは高度障害になった場合にローンが完済となる団信保険が任意加入となっているため、加入希望の場合は団信保険付きの金利確認が必要です。もちろん任意加入のため、不要であればご自身で別途生命保険に加入し、カバーすることもできます。フラット35は固定金利制ですが、団信保険と合わせると金利がそれほど低くないので注意が必要です。
リノベーションのローンを契約するときに必要になるものと契約のタイミング
リノベーションをする費用の融資を受けるためには、申し込み時と契約時にはどのような書類が必要になるのでしょうか。中古マンション購入の場合、一般的に事前審査の際に、リノベーション工事の見積書と、リノベーション後の予想間取図が必要になります。事前審査で承認を得た金額より、実際に借りる金額が減る分に関しては問題ありませんが、増えてしまう場合、再審査もしくは自己資金の調達となりますので、事前審査の際はある程度、金額に余裕をもって提出しておくと安心です。
本審査では、改めて見積書とリノベーション施工会社との請負契約書が必要になります。ローン契約時には住民票や印鑑証明書の原本、リノベーション会社に支払い済みの領収書原本、収入印紙が必要になります。
ローン契約のタイミングについては、金融機関によっても異なりますが、最終的に金額が確定する工事完了前後に行う事が一般的です。
もし中古住宅を購入してリノベーションをするという場合には、一括で住宅ローンとして申請するとローンが一本化され、さらにリフォームローンと比べても低い金利で借り入れられるのが魅力だと言えます。どのローンに申し込んだらいいのかわからない、手続きの詳しい内容が知りたい、という場合には、ぜひゼロアパにお問い合わせください。
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