リノベーションとは?リフォームとの違いとリノベーション住宅の種類
- 2018/11/26
- リノベーション
- 間取り, マンション性能, リノベーション・修繕費用
いま、家づくりの新しいスタイルとして「中古物件を買ってリノベーションをする」という方法が注目されています。ですが「リノベーションってどういう意味?」という方もまだまだ多いかもしれません。ここでは「リノベーション」という言葉の意味から、よく似た言葉「リフォーム」との違い、そして「リノベーション住宅」というのがどんな住宅を指すのかなどについて、説明したいと思います。
リノベーションとは?
リノベーションとは、「既存の住まいに大規模な改修を施すことで、住み手にとってより暮らしやすい、住宅にグレードアップさせること」を言います。
近年では、住まいに対して明確な自分のこだわりを持つ方が増えています。「新築マンションなどの画一的なデザインでは満足できない。かといって、土地を買って注文住宅を建てるほど資金に余裕もない」と悩んでいる人も多く、そうした方々にとって「リーズナブルな中古物件を購入して、自分たちの好みに合わせてリノベーションをする」というのは、費用を抑えながら自分の理想の住まいを手にいれられる、魅力的な選択肢なのです。
どこが違う? リノベーションとリフォームの違いについて
リノベーションとリフォームの違いが分からない、という方も多いかもしれません。確かによく似た言葉ですし、どちらも同じように使われているケースが多いのですが、その意味にはれっきとした違いがあるのです。
まず「リフォーム」とは「経年劣化により傷んだ部分を新築時に近い状態に修復する」ことです。例えば賃貸マンションの入居者が退居すると、部屋をその入居者が住み始める前の状態に近づけるための補修工事が行われます。汚れた壁紙や傷ついたフローリングを張り替え、場合によっては経年劣化したキッチンやユニットバスなどの設備を新しいものと交換し、原状回復のための補修、改修工事を行います。
これに対し、原状回復を目的とせず、さらに付加価値を加えて現状以上の状態に改装するのが「リノベーション」です。例えば、和室を洋室に、カーペットの床をフローリングに張り替える。設備を一新してオール電化にする。壁で細かく仕切られ、光が入りにくい場所があったのを、開放感のある明るい間取りに変更するなど。また、戸建ならば、壁を解体し耐震工事をして家の安全性を高めることも可能です。このように、今まで以上の住居に改装し、より快適な住環境を手に入れるための工事です。住まいに対するこだわりを形にする。自宅を思い通りにカスタマイズする。それが「リノベーション」です。
リノベーション住宅には種類がある? それぞれの特徴
中古の家を改装工事によりグレードアップさせてくれる「リノベーション」。では、どのようにすれば、リノベーション住宅を手に入れることができるのでしょうか。「リノベーション住宅を買う」場合は以下のようなケースがあります。
既にリノベーションされた「リノベーション済住宅」
ひとつは「リノベーション済みの住宅を買う」という方法です。不動産会社など物件の販売業者自体がリノベーション工事を施工し、その物件に付加価値を加えて販売しているのが「リノベーション済み物件」です。
こうした物件には、完成した部屋の状態を確認してから購入することができ、当初から物件の価格が明白なので資金計画を立てやすくなります。また、ご自身であれこれ考えたり、設計の打ち合わせのために時間を省けるなどのメリットがあります。単にリフォームしただけの物件に比べるとデザインもお洒落なことが多いので、「新しくておしゃれな家を手軽に手に入れたい」という人にはぴったりです。
ただし、住まいに対するこだわりが明確にある人にはお勧めできません。「全てが思い通りではないけれど、そこそこお洒落ではあるし、まあ、この家でもいいだろう」というような中途半端な気持ちで購入してしまっては、後々悔やむことになります。そのような方々は、以下のような方法はいかがでしょうか。
中古物件を購入して家をカスタマイズする「リノベーション住宅」
それは「中古物件を購入し、専門家に相談しながらリノベーションする」という方法です。この方法のメリットは、何といっても「自分の好みの家を作れる」ということです。壁の色やフローリングの材質、水道の蛇口のデザイン、家事を効率的にこなせる動線など、細かいところまで自分たちの趣味やニーズを反映させた住まいは、住む人の幸福感を確実に高めてくれます。設計段階で専門家との細かい打ち合わせが必要となるため、時間と根気が必要ですが、家やインテリアにこだわりのある人なら、住んでからの満足度はこちらのほうが断然高いでしょう。
ただ「物件を購入してもすぐに入居できない」というデメリットもあります。そのため工事中は今住んでいる家の家賃と、購入した物件の住宅ローンを同時に払うことになることもあるので、そこは注意が必要です。
何となく知っているようで意外に知られていない「リノベーション」の意味から、リフォームとの違いについて、さらにいわゆるリノベーション住宅にもタイプがある、ということをお話しました。中古の家を買ってリノベーションをするべきか、リノベーション済みの物件を買うか、それともリフォームだけで十分なのか。この記事を参考に、自分にはどのスタイルがふさわしいのかをじっくり考え、見極めた上で家づくりを進めてみてください。考えているうちに迷ってしまったら、ぜひ「ゼロアパ」にご相談下さい。
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